住友化学(4005)【有機EL用部材を増産、 韓国で200億円投資!】

住友化学  [4005] 東証1部 時価:669円

住友化学(4005)は有機ELを表示画面に使うスマートフォン(スマホ)向けのタッチパネル部材を増産する。韓国の工場に約200億円を投じて、2016年10月をめどに生産能力を4割引き上げる。韓国サムスン電子に次いで、米アップルが有機ELパネル搭載の「iPhone(アイフォーン)」の販売を計画しており、今後、米アップルは液晶パネルから有機ELへ移行を主導していく方針だ。
同社が増産するタッチパネル部材はスマホやタブレット(多機能携帯端末)に組み込む部品で、厚さ0.2ミリメートルのガラス基板の表面に指などの動きを感知する微細な回路を描く。基板に樹脂製フィルムを使い、折り曲げができるパネル部材の生産にも対応した設備にする。
 現在、有機ELパネル搭載のスマホではサムスン電子が先行するが、韓国LGディスプレーがパネル工場を新設し、一部は米アップルが18年に発売するiPhoneに搭載される見通し。有機ELパネル部材の外販市場も拡大するのが確実で、住友化学には追い風になるとみられる。
 同社はディスプレーや半導体関連の部材を主力とする情報電子化学事業を成長分野として育成してきた。同部門の16年3月期の売上高は前期比10%増の4450億円の見通しで、全体の2割程度を占める。有機EL関連では今回増産するタッチパネル部材のほか、カバーガラス代替の樹脂フィルムなどを手掛けており、新たな成長の柱に位置づけていることから、中長期で注目してみたい。
2015/12/28/8:15