スクェア・エニックスHD(9684)【「ドラクエ」30周年プロジェクト始動!】


スクェア・エニックスHD  [9684] 東証1部 時価:2,589円

ゲーム開発大手で、「ドラゴンクエスト(DQ)」シリーズと「ファイナルファンタジー(FF)」シリーズの2大ブランドをもっているスクェア・エニックスHD(9684)は30周年を迎えて、人気ゲームDQの「新たな伝説」作りに動き出した。目玉となる新作「ドラゴンクエストXI」で29歳と30歳の若手クリエーターをプロデューサーに抜てきし、次世代の作り手育成を進めるほか、テーマパークにアトラクションを設けたり、全国5カ所で大型イベントを開いたりして幅広い世代のファンとの接点を増やす。
ドラゴンクエストの第1作発売は1986年5月27日だ。ゲームデザイナーの堀井雄二氏がシナリオを制作し、キャラクターデザインを「ドラゴンボール」の鳥山明氏、音楽を作曲家のすぎやまこういち氏が担当。シリーズ累計販売は6600万本を超え、日本を代表するゲームの1つであります。
次の本作「ドラゴンクエストXI」では「プレイステーション(PS)4」版のプロデューサーに岡本北斗氏(29)、「ニンテンドー3DS」版のプロデューサーに横田賢人氏(30)を起用した。今回は思い切ってシリーズの本作でも若手に活躍の場を与える。新しいファンを獲得しながら、才能ある若手クリエーターを発掘して、次の30年に向けた布石を打つ構えだ。
30周年プロジェクトでは大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」でのアトラクション制作や全国5カ所で開く大型イベントなど、リアル空間での「ファン参加型」の施設やイベントにも注力する。こうした施設やイベントは参加者がSNS(交流サイト)などに積極投稿する傾向があり、ゲーム内やインターネットで完結するよりも話題になりやすい。
 また、ドラクエ好きの父親に連れられて家族でテーマパークに来れば、子供がドラクエに親しむ機会を持つことができる。次世代のファンを育てるきっかけともなる。
 イベントでは外部企業とも積極的に連携する。発売から30年が経ち、ドラクエの知名度や集客力に理解がある世代が、企業の経営者や幹部となり始めたことも追い風となっている。一部のゲーム愛好家は毎年の加齢を「レベルアップ」と称し、成長を表現する。ドラクエは今年、レベル30に到達する。初代ドラクエは「レベル」の上限設定は30だった。30年前に作り手が自ら想定した上限を超えて、新しい伝説を打ち立てることができるか。次の30年への挑戦が始まる同社を注目してみたい。
2016/01/19 8:45