日信工業(7230)【自動運転開発に備え、上田工場を大幅に増改築!】


日信工業  [7230] 東証1部 時価:1,603円

ブレーキ大手の日信工業(7230)は本社のある上田市の上田工場を大幅に増改築する。2017年2月の完成を見込む。16年2月にはエアバッグ世界大手のオートリブ(スウェーデン)と合弁会社を設立する予定で、工場を刷新し自動運転など先進分野への開発に注力する。オートリブは、ニューヨーク証券取引所に上場、世界28ヵ国に80拠点、6万人超の従業員を持つ世界有数の自動車安全システムサプライヤーで、同社とはこれまでESCの分野で協業を行い、中国市場向けにESCの量産納入を共同で実施するなど関係を深めており、エアバッグや、自動運転に使われるレーダーやカメラに強みを持つ。自動運転の普及に備え、両社は先進運転支援システム(ADAS)に対応したブレーキの開発で協力する。
同社は、二輪車のブレーキ事業ではディスクブレーキ及びマスターシリンダー部品においてそれぞれで世界シェア25%と業界で高い地位を確立している。四輪車のブレーキ事業では世界シェアは低水準にとどまっており、横滑り防止装置(ESC)や回生協調ブレーキシステムなどメカトロ領域を中心に開発力の飛躍的な強化とグローバルメーカーへの販売拡大が不可欠な状況となっている。また、車両の電動化ほか顧客ニーズに対応できる製品を開発していくにはこれまで以上の開発体制の充実が必要になってきた。これらの課題に対応するためには、同社単独による問題解決は困難と判断し、開発リソースや顧客基盤を有したパートナーと協同して事業展開を図っていくことが最適という結論に至った。
同社はオートリブとの合弁会社への事業譲渡による譲渡益などで16年3月期の連結決算の純利益を前期比2・9倍の320億円を見込んでいる。工場の改築などの投資に振り向け、主要取引先のホンダ以外の自動車メーカーへの供給も広げる。
 日信工業の大河原栄次社長は「自動運転の技術開発にこれまで以上に取り組む。環境規制もより厳しくなる中で温暖化対策にも力を入れる」と話しており、今後、日本、米国、中国及びタイを拠点に高品質・高性能な製品供給を実現し、世界での競争力を強化する考えであり、合弁の効果を最大化するために社内の公用語に英語を加え、社員の英語の習得にも積極的に取り組む方針だ。
株価はPER3,3倍、PBR0,85倍、利回り2,5%と指標面では割安なことから、年初来の安値圏にあり注目しておきたい。
2016/01/20/8:00