小野薬品(4528)【がん治療薬「ニボルマブ」、認知症にも効果大か!】

小野薬品  [4528] 東証1部 時価:17,980円

がんの治療薬にも応用されている抗体をアルツハイマー病に似た症状を発症するマウスに注射すると、脳神経に有害なタンパク質の蓄積や、学習・記憶能力の低下が抑えられたとの実験結果を、イスラエルのワイツマン科学研究所のチームが米医学誌ネイチャーメディシン電子版に18日発表しました。
 この抗体は「抗PD1抗体」。白血球によるがん細胞への攻撃を促進する新薬「ニボルマブ(商品名:オプジーボ)」として実用化され、腎細胞がん、非小細胞肺がん、頭頸部がん、胃がん、食道がん、肺がんに効果が示されている。
 今回は、がんに対する作用とは別に、アミロイドベータという有害タンパク質を除去する働きを持つ白血球の一種を、脳内に呼び込んだとチームはみている。
 抗体を3日間隔で2回投与された生後10カ月のマウスは、その1カ月後に受けた記憶のテストで、投与しなかったマウスよりも成績が良く、有害タンパク質の蓄積も少なかった。
抗がん剤の中でも、ニボルマブは「モノクローナル抗体」と呼ばれる種類の薬になります。分子標的薬と呼ばれることもあります。抗体とは、「特定の物質を無効化する成分」と考えてください。例えば、はしかや風疹などに一度でもかかると、その病気にはかからないとされています。これは、はしかや風疹を無効化する抗体が体の中にできるからです。抗体がはしかや風疹を引き起こすウイルスに結合すると、ウイルスの働きは失われます。この抗体の作用に着目し、はしかや風疹などの病原微生物以外にも結合するように調節するのです。ニボルマブであれば、ウイルスの代わりに「PD-1に結合する性質」を有しています。これが結果として、PD-1の働きを阻害することに繋がります。
2016/01/20 8:30