新日本無線(6911)【大きさ10分の1の超小型の距離・速度センサーを開発!】

新日本無線  [6911] 東証1部 時価:481円

小型無人機(ドローン)やロボットの市場は大きな成長が予想されるなか、日清紡ホールディングス(3105)傘下の半導体・電子部品メーカー、新日本無線(6911)は大きさが従来品の10分の1の距離・速度センサーを開発した。高周波の送信部と受信部を独自の集積技術で1つのチップに搭載。マイクロ波の周波数をあやつる手法で高い計測精度を実現した。小型無人機(ドローン)など自律型ロボットの障害物との衝突防止での利用を想定している。月内にセンサー本体と、コンピューターにセンサーからのデータを送る基盤、コンピューターに導入するソフトウエアをセットにした評価キットを発売する。
ドローンをはじめとする産業用無人飛行機・ヘリコプターの国内市場規模は2015年の16億円から、20年には約12倍の186億円になるという。インフラや施設警備、配達など幅広い用途が見込まれる。ロボットも生産現場にとどまらず、介護などサービス分野での普及が期待される。自動車メーカー各社が開発を競っている自動運転車を含め、いずれもセンサーを使った自律型が今後、主流になると予想される。
新日本無線は半導体と電子部品を手がけており、電気回路と半導体の集積回路、双方の開発で培った技術を活用することで小型化を実現した。距離の測定のほか、速度の計測や、速度と距離の同時計測の計3つのモードを選択できる。距離測定では、ドローンや自律走行型ロボットの衝突防止としての活用を想定している。速度計測は交通管制や道路の監視をはじめ、すべてのモノがインターネットにつながる「IoT」向けの需要を見込んでいる。
 従来品は防犯用などの監視向けに、固定式の接近検知装置などに採用されることが多かったという。小型ロボットやドローンの普及とともに、障害物をよけるための小型で高性能なセンサーの需要は飛躍的に高まるとみており、同社は新型センサーで、これまで搭載が難しかったロボットなど向けの需要を開拓する。
同社は本日決算発表を予定しているが、16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.9%増の19.3億円に拡大し、通期計画の37.5億円に対する進捗率は51.5%に達したものの、5年平均の60.7%を下回っているが、直近3ヵ月の実績である7-9月期の連結経常利益は前年同期比28.0%増の10.6億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の5.3%→9.0%に大幅改善していることから注目してみたい。
2016/01/28 8:00