リニカル(2183)【第3Q累計経常は3倍増益で着地、10−12月期も92%増益!】


リニカル  [2183] 東証1部 時価:1,494円

リニカル(2183)は臨床試験(治験)に関わる業務の一部を代行する事で製薬会社の医薬品開発を支援するCRO事業を中心に、医薬品のマーケティング業務ならびに臨床研究・調査の受託などを行う育薬事業を手掛けています。
同社の16年3月期第3四半期累計の連結経常利益は前年同期比3.0倍の15.6億円に急拡大し、通期計画の16.7億円に対する進捗率は93.5%に達し、5年平均の69.0%も上回るなど非常に好調な数値となった。中でも、売上総利益率が47.6%と前年同期比13.2ポイントも大幅に上昇したことは驚きである。
これは、日本、アジア、米国、欧州におけるグローバル受託体制の構築が、国内案件、海外案件及び国際共同試験の受注拡大に繋がったものである。国内の積極的な増員と欧州M&Aなど海外拠点の拡充により人件費等が大幅に増加したものの、受注拡大に伴う増収効果で全てカバーした。又、今第2四半期赤字を計画していた台湾と韓国が黒字化したことも驚きであるが、これは欧州拠点買収のシナジー効果と推測される。
 その一方で、通期の会社計画に対し、今上期の経常利益の進捗率が90%を超えているにも関わらず、同社は通期会社計画の修正を見送った。これは、今後海外を中心とする積極的な事業拡大のための先行的な支出があることに加え、案件の中止・中断の可能性や業務の進捗等を勘案したものである。おそらく、リスク要因は少ないものの、16/3期第3四半期の業績が固まった段階で通期の業績数値を見直したいとの会社の意向であり、今第2四半期の好調を継続することができるのか、16/3期第3四半期の受注動向を注目しておきたい。
2016/02/16/8:00