第一工業製薬(4461)【今期経常を一転10%増益に上方修正・最高益更新へ!】


第一工業製薬  [4461] 東証1部 時価:309円

1月29日に発表された第一工業製薬(4461)の16年3月期第3四半期累計の連結経常利益は前年同期比25.0%増の25.5億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→30億円(前期は27.1億円)に20.0%上方修正し、一転して10.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなっております。
 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当研究所が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の9.8億円→14.8億円(前年同期は14.2億円)に50.8%増額し、一転して4.1%増益計算になります。
アジア新興国の景気減速の影響や、国内での電子デバイス材料の販売低迷で売上は計画を大きく下回るものの、界面活性剤や機能材料の高付加価値品の販売が伸びることが寄与。基礎原料ナフサ価格の下落による原材料費の減少も利益上振れに貢献する。
又、同社と三菱鉛筆(7976)が共同開発した、植物由来の次世代素材として注目される「セルロースナノファイバー」(CNF)を新規ゲルインクボールペン「ユニボール シグノUMN−307」のインクに増粘剤として採用し、世界で初めて実用化させており注目されております。
今回採用した増粘剤は、セルロースナノファイバーの中でも繊維が細いグレードの「セルロースシングルナノファイバー」(製品名「レオクリスタ」)。これをインクに配合することで、速書きや左書きなど様々な筆記状況においても適切に粘度が変化し、筆記描線がカスれ難い、ボテにくいといった安定した筆記描線と、低粘度インクのなめらかな筆記感が得られるとしており、ヒット商品になる可能性が高く注目しております。
指標面でもPER7,8倍、PBR0,63倍、利回り2,91倍と割安であることから、押し目を注目しておきたい。
2016/02/16/8:30