フュートレック(2468)【自動翻訳技術の向上により使える端末が拡大!】

フュートレック  [2468] 東証M部 時価:778円

外国人とのコミュニケーションを手助けする自動翻訳のサービスが広がっている。インターネット経由で高度な翻訳機能を利用できるクラウドが普及し、スマホやタブレットなどへの搭載が進んできたためだ。携帯端末の大容量化でネット接続が不要なサービスも登場している。
自動翻訳技術は通常、同じ意味を持つ文章を数十万文以上集めた「コーパス」という翻訳用の文例集を活用する。人工知能(AI)が実際の文例をもとに、文字や音声で入力した文章のまとまりごとに最適な訳語を選び出す仕組みだ。「コーパス」を使った翻訳には高性能のCPU(中央演算処理装置)や大容量のメモリーが不可欠で、企業が自動翻訳技術を活用する場合、専用のサーバーを構築してネット経由で翻訳機能を利用できるようにするのが一般的であります。
自動翻訳は従来、米グーグルなどネット大手が無料でパソコン向けのサービスとして提供してきて、主に外国語のウェブサイトの翻訳などに使われていたが、外国人との会話に用いることは難しかった。スマホやタブレットの高性能化が進み、携帯端末で手軽に利用できるようになったことが普及の背景にある。
 フュートレック(2468)の連結子会社であるソフト開発のATR―Trek(大阪市)は企業にスマホやタブレットを活用した自動翻訳システムを販売しています。2015年には住友ゴム工業の中国の工場に納入した。スマホに声を吹き込むと、液晶画面に訳した文章を表示。中国へ出張した社員が現地従業員とコミュニケーションをとるために使われている。ネットに接続しなくても使えるサービスも出てきた。
指輪型ウエアラブルデバイス「RING ZERO」の開発を行うITベンチャーのログバー(東京・渋谷)が開発した小型の翻訳端末は、大容量の翻訳用データをあらかじめ機器に搭載して、主に海外旅行先での利用を想定しており、駅の場所や免税の方法を尋ねるなど、基本的な会話はほぼ完璧に訳せる。同社とログバーは2月3日に資本業務提携契約を締結しました。今回の提携により、同社はログバーに対して、出資による開発資金のサポートおよび音声認識・機械翻訳技術の提供を行うという。ログバーでは先ごろ、新製品としてインターネットやスマートフォンとの接続が不要なペンダント型の音声翻訳デバイス「ili(イリー)」の開発を発表したが、フュートレックは、「ili」開発に関しても音声認識および機械翻訳技術を提供している。また、今年中の製品化や日本におけるB2B市場への販売も積極的にサポートする。
業界関係者によると、自動翻訳市場は現在十数億円程度とみられる。訪日外国人客の増加などに伴い市場は拡大が見込まれており、今後はサービス間の優劣が鮮明になりそうだ。
2016/02/22/8:55