小野薬品(4528)【がん免疫薬「オプジーボ」の売り上げ予想を増額修正!】

小野薬品  [4528] 東証1部 時価:5,136円

小野薬品工業(4528)は11日、がん免疫薬「オプジーボ」の2017年3月期の売上高は前期の6倍にあたる1260億円になるもようだと発表しました。
政府の財政審議会などでは、肺がん患者の8割を占める「非小細胞肺がん」の患者にオプジーボを使った場合、年間薬剤費が1兆7500億円に上るとの試算が出ており、医療費圧迫の要因としてやり玉に挙がっていました。今回、決算発表前に個別医薬品の販売予想を公表するのは異例ですが、医療費圧迫の要因との批判が出ている為に「現状を正しく理解してもらうため、あえて公表した」(同社)としています。
 今回、小野薬が発表したオプジーボの売上高予想は16年3月期が212億円で、17年3月期は1260億円。政府試算とかけ離れている理由としては、非小細胞肺がん患者でも、手術ができない場所にあるがんや、進行・再発の末期患者にしか使えないためであります。
  オプジーボは同社と米ブリストル・マイヤーズスクイブが共同開発した新薬で、がん細胞が持つ特殊な免疫抑制機能を制御し、体内が本来持っている異物を排除する機能を呼び起こす作用を持つ。従来の抗がん剤と違いがん細胞を攻撃せず免疫に作用することから、がん免疫薬と呼ばれています。
 日本では14年7月に末期の悪性黒色腫(メラノーマ)に対し、15年12月には非小細胞肺がんの治療薬として承認された。更に、昨年12月に肺がんの患者への治療薬としても承認を受けた。政府の財政審議会などでは、肺がん患者の8割を占める「非小細胞肺がん」の患者にオプジーボを使った場合、年間薬剤費が1兆7500億円に上るとの試算が出ている。小野薬の公表数字とかけ離れているのは「実際には手術ができない、または末期患者にしかオプジーボは使えない」(同社)ためだ。
 製薬業界では年間売上高が1千億円を上回る新薬を「ブロックバスター」と呼び、業績拡大のけん引役となる。投与患者数や投与期間によっては更に上振れる可能性が高いとみられており、株価も未知の領域に突入していくことになるでしょう。
2016/04/12/8:20