大王製紙(3880)【大人用紙おむつの超薄型市場に参入!布下着とほぼ同じはき心地】

大王製紙  [3880] 東証1部 時価:1137円

エリエールの商品名で知られる大王製紙(3880)は今春、「アテントスポーツパンツ」を発売し、大人用紙おむつの超薄型市場に参入しました。この市場は50%超のシェアを誇る花王(4452)のと、数ポイントの僅差で追うユニ・チャーム(8113)の2強が競い合っています。大王製紙は発売後1年でシェア2割強と強気な目標を掲げる。布下着とほぼ同じというはき心地を特徴に2強に挑戦していきます。
「アテントスポーツパンツ」は長時間の外出ができるが、尿漏れが不安なアクティブシニアをターゲットにしています。高齢のランナーには、長時間のマラソン中にトイレを気にしてタイムが伸び悩む人がいるといいます。はき心地の秘密は伸縮性フィルムにあります。従来のおむつで使っていた糸ゴムはほぼやめ、不織布と不織布の間に伸縮性フィルムを挟み、超音波で接着した。糸ゴムでつなぐ技法では布と布の間に空間ができ凸凹感が残ってしまうために新技法を採用することで薄さと肌触りの滑らかさを実現させました。目指したのは布下着の着心地だ。「布下着のような着心地なら既存の他社製品と同じ。アテントは布下着と同じにした」と同社ホーム&パーソナルケア事業部の宇都秀和主任は語る。尿漏れの不安があるが運動したいアクティブシニアをターゲットにしているのは、大手2社と同じだ。「スポーツパンツ」との商品名には、紙おむつに抵抗がある層に手にとってもらいやすいようにとの思いを込めた。超薄型市場では出遅れたが、「はき心地という消費者が最も重視する要素で自信がある。勝機はある」(宇都氏)。まずは存在感を示したうえで、シェアを着実に上げる考えであります。
又、同社は次世代先端素材として注目を集めるセルロースナノファイバー(CNF)の技術開発に取り組んでいる。ありとあらゆる原料を使い、パルプから紙までを一貫生産する三島工場(愛媛県四国中央市)の強みを活用。CNFの原料は化学パルプにとどまらず、機械パルプや古紙パルプも揃えて様々な性能を持たせている。サンプル提供を進め、2020年をめどに事業化を目指す考えだ。内需縮小で本業の洋紙は新興国に活路を見出す同社だが、持続的な成長に向けてCNFや大人用紙おむつが果たす役割は決して小さくないでしょう。
2016/01/06/ 7:30