アスクル(2678)【「物流を制するものがインターネット通販を制する!」】

アスクル  [2678] 東証1部 時価:3,685円

インターネット通信販売のアスクル(2678)は人工知能(AI)やロボットを活用した物流センターの効率化を進める。商品を仕分けするロボットの導入などで物流センターの業務の生産性を3倍に引き上げる。取扱商品の増加で膨らむ固定費を吸収して収益向上につなげる。
 「物流を制するものがインターネット通販を制する」。5日に都内で開いた2016年5月期決算の説明会でアスクルの岩田彰一郎社長はこう強調した。アスクルは16年5月期に福岡と横浜にある物流センターを増強した。17年12月には大阪に8番目となる物流センターを稼働させる。
 物流センター拡充の背景にあるのは、筆頭株主のヤフーと運営する日用品ネット通販「ロハコ」の成長だ。大手メーカーと共同で開発したデザイン性を重視した商品が人気を集めている。ロハコがけん引役となり、アスクルの16年5月期の連結営業利益は前の期比24%増の85億円に達した。
 アスクルは物流センターを自社で運営することで短期間に商品を届けられる。配達時間の指定も可能だ。半面、物流センターの運営コストがかさむ懸念がある。岩田社長は「AIやロボットで効率化する」と話す。
 アスクルはロボットのソフトウエアを開発するベンチャー企業のMUJIN(東京・文京)と組み、埼玉県三芳町の物流センターに2台のロボットをこのほど導入した。
 商品が流れてくると、ロボットは画像認識システムで商品の大きさや形状を3次元で認識する。得られた情報をもとに、最適なアームの動かし方や商品のつかみ方をAIが判断する。
 将来はロボットによって今の3倍の作業をこなせるようにする。アスクルと同様に自社で物流センターを運営する米アマゾン・ドット・コムは、作業員の動き方の改善で効率化を進めている。アスクルは省人化を進める。自前の物流改革でアマゾンに対抗できる存在を目指すとしている。
2016/07/06 8:08