萩原電気(7467)【「組み込みシステム専担部署」を新設―車の電子ミラーや歩行者認識技術を開発!】

萩原電気  [7467] 東証1部 時価:1868円

萩原電気(7467)は車載用マイコンなどの半導体・電子部品販売が主力の商社で、トヨタ自動車(7203)グループを主要顧客に持っており、売上高にあたる営業収益が前期比4,8%増の約933億円、営業利益が同6%増30億円、経常利益が同1.8%増の29億円、当期純利益が同4.5%増19億円となった。昨年11月に通期計画を上方修正していたが、売上・各利益共に計画を上回っての着地だった。17年3月期については、売上高が前期比4.0%増の970億円、営業利益が同6.8%減の28億円、経常利益が同6.9%減の27億円、当期純利益が同3.3%減の18,5億円を見込んでいる。
自動車関連企業における、北米や中国などワールドワイドでの自動車生産台数の増加や、自動ブレーキをはじめとする先進運転支援システム(ADAS)の充実などの需要拡大に期待がかかるが、コンペチターとの競合などで引き続き厳しい状態が続くとみている。
このような経営環境のもと、成長が見込める自動車分野をはじめ組込システム開発ビジネスや製造分野におけるIoTビジネス等に向けた先行投資を積極的に実施し、技術商社として付加価値を高めながら業績向上を目指して、自動車向けを中心とする組み込みシステム事業の専任部署を新設した。エレクトロニクス商社の機能を生かし、画像処理やデータ分析などの技術を中核に、電子ミラーや自動走行関連システムなどを開発・販売する。同社の組み込みシステム事業の売り上げは2016年3月期で約20億円。新分野の客を開拓し、同事業で早期に100億円の売上げを目指す。
IoT(モノのインターネット)を活用した生産現場・事務部門の業務を効率化するシステムの開発も想定する。車の走行データや工場の稼動データなどのビッグデータを統計的に解析するデータサイエンティストを自社で育成することも視野に入れている。
同社は2020年3月期までの中期経営計画で、16年3月期比約3割増となる連結売上高1200億円を目標に掲げて、自動運転やIoTに関する商品提案力を高め、事業基盤の強化を目指しており注目したい。
2016/07/22 8:15