大真空(6962)【高耐熱性の車載用水晶発振器を開発、車の天井・屋根にOK!】

大真空  [6962] 東証1部 時価:249円

水晶デバイスの大手で、スマートフォン向け高性能品で高実績をもっている大真空(6962)は従来よりも耐熱性を高めた車載用水晶発振器を開発し、9月に量産を始める。
全地球測位システム(GPS)用の人工衛星と通信しやすいよう、自動車の天井・屋根部分に搭載できるのが特徴だ。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムの普及に向けて位置情報に求められる精度が増す中、自動車メーカーに売り込んでいきます。
 水晶発振器は一定の周波数の信号をつくり出し受発信するための部品で、同社が量産を始めるのは、とりわけ温度が変化する環境でも使える「温度補償水晶発振器(TCXO)」の新製品であります。鳥取事業所に生産体制を構築し、9月から生産開始します。当初の生産数量は明らかにしていないが、自動車業界で採用が進めばさらに生産体制を拡充し、数年後に月産100万個レベルまで引き上げる方針であります。
 新製品は通常のTCXOよりもさらに温度対応の幅を広げた。通常のTCXOはセ氏85度程度が温度補償の上限だが、水晶の加工や組み立ての精度を高め105度まで耐えられるようにしたことから、天井上などの車外に設置するアンテナに搭載できる。従来、車に使うTCXOはカーナビゲーションシステム向けのGPS機能を目的にダッシュボードの中などに組み込むことが多かった。ただ、事故などの危険を回避するADASや、今後普及が見込まれる自動運転システムに使う位置情報には数センチメートル単位の正確性が求められています。
 大真空は直射日光など過酷な状況でも使える製品を実用化することで、自動車の位置情報の精度向上につなげる。高精度で高温に対応できるTCXOを量産しているメーカーはまだ珍しいという。車載以外にも、中東など気候が過酷な地域の基地局などでの利用が可能とみる。
 TCXOはスマートフォン(スマホ)のGPS機能などに使われるが、スマホ向けの水晶部品は価格競争が激化している。大真空は長期の需要が見込め収益性も高い車載向けを新たな事業の柱に育てる考えだ。
同社の今期経常利益は8,2%の減益が予想されていますが、今後もIT化が進む自動車向けに加え、ウエアラブル機器分野向けに付加価値を高めた製品の開発を急ぎ攻勢をかけることから注目してみたい。
2016/08/10 8:15