藤田観光(9722)【宿泊利用単価が上昇し16年12月期営業利益予想を上方修正!】

藤田観光  [9722] 東証1部 時価:386円

藤田観光(9722)は、ワシントンホテルチェーン、ホテルグレイスリー、ブライダル等で利用される椿山荘・太閤園のほか、全天候型温泉テーマパーク箱根小涌園ユネッサンを中心にリゾート施設を運営している。インバウンド(訪日外国人)の比率はグループ全体で 34%。特に大規模改装が終了して 16 年 4 月からフル稼働した「新宿ワシントンホテル」(部屋数 1,279 室)は約 56%と高い(同)。また、最近は団体客から FIT(個人の訪日外国人客)の獲得を強化している。このため、客室単価は計画に対して 10%以上高い水準で推移している。
同社の16.12 期第 2Q 累計営業損失は 4.38 億円となった。期初から投資負担増により、営業損失となる見込みであったが、ワシントンホテル事業で客室単価が予想以上に上昇したことなどから、期初計画(12 億円の営業損失)より改善した。また、15.12 期のリゾート事業は昨年発生した箱根の火山性地震の影響を受けたが、足下では宿泊部門を中心に回復基調にある。このため、会社側は 8 月 8 日に 16.12 期通期営業利益見通しの上方修正を発表した。16.12 期第 2Q 累計の上振れ分のみの修正であり、下期は期初計画通りである。いちよし経済研究所はこれを受けて 16.12期以降の営業利益見通しを前回予想に対して上方修正を予想しています。箱根宿泊施設の新設などホテル、宿泊中心に投資を行っていく計画である。19.12 期までに 41 ホテル 12,400 室体制を目指している。16.12期には「新宿ワシントンホテル」(同 1,297 室)の改装、「ホテルグレイスリー那覇」(客室 198 室)、「ホテルグレイスリー京都三条北館」(同 97室)を開業予定。17.12 期には木更津ワシントンホテル(同 150 室)、「ホテルグレイスリー京都三条南館」(同 128 室)の出店を計画。18.12 期にはソウルホテル(同 335 室)、2019 年には台北ホテル(同 248 室)の開業を計画しています。
本日の日経新聞でも、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、都内の主要ホテルが改装で高級感を高め、料金を引き上げて、外資系の高級ホテルなどに対抗する狙いもあるようだ。
藤田観光も「ホテル椿山荘東京」(文京区)で18年までに順次、客室の改装を進めている。この9月までに畳敷きで和室のスイートルームをお茶をたてられるようにするなどの第3期工事を終える。
2016/08/16 8:20