タカラバイオ(4974)【ヒトiPS細胞から作った膵臓(すいぞう)の細胞を全世界で発売!】


タカラバイオ  [4974 東証1部 時価:1490円

タカラバイオ(4974)は、ヒトiPS細胞から作った膵臓(すいぞう)の細胞の販売を、24日に全世界で始めると発表しました。英国の大学発ベンチャー企業などがすでに販売しているが、国内メーカーとしては初めてという。同細胞を使用して糖尿病の基礎研究や創薬がより効率的にできるようになる。販売する細胞は膵ベータ細胞と呼ばれ、血糖値を下げるホルモンのインスリンを出す細胞。ヒト由来の細胞は入手が難しく、これまではマウスなど動物を使ったものが主流でしたが、ヒト由来の細胞を使うことで、糖尿病治療薬を開発する際に、臨床試験前でもより正確な副作用などのデータを得ることができます。
 同社はすでにヒトiPS由来の細胞として心筋細胞、肝細胞を販売しており、今回で製品としては3種類目。安定した細胞の培養が可能になったことから、新事業として製品群を増やしている。タカラバイオはヒトiPS由来の製品で3年後に3億円の売り上げを目指すとしている。
更に同社が18年度の国内上市を目指して、治験を進めているウイルスでがん細胞だけを攻撃する画期的新薬「HF10」に対する期待が大きい。「HF10」はがん細胞だけを感染させて攻撃する腫瘍溶解ウイルスで臨床結果も良好であります。また、来期にはキメラ抗原受容体を用いたがん免疫遺伝子治療「CAR−T細胞療法」のフェーズ1も控えています。
同社の16年4〜6月期業績は営業利益段階で前年同期比5.8倍の6億4300万円と好調で安定した業績を確保し、経営面に不安のない黒字バイオベンチャーへの期待が強く、いちよし経済研究所では、海外向け研究用試薬が好調で、予想以上に利益に貢献していると指摘。「CAR‐T細胞療法」と「HF10」の開発が当面の注目ポイントとみて、17年3月期営業利益予想を30億円から35億円(会社計画は27億円)に引き上げて、レーティング「A」を継続、フェアバリューを1800円から1900円に引き上げており、押し目は注目しておきたい。
2016/08/24 7:55