カルナバイオサイエンス(4572)【大腸がん幹細胞を抑制する新規化合物を創出!】

カルナバイオサイエンス  [4572] 東証JQ部 時価:1385円

国立がん研究センターと理化学研究所、カルナバイオサイエンス(4572)は、大腸がんの細胞となる「大腸がん幹細胞」の働きを抑制する新規化合物を創出しました。大腸がんの90%以上の方で、このシグナル伝達経路に遺伝子異常がおこることは以前より分かっていましたが、治療薬として実用化されたものはありませんでした。従来の抗がん剤は腫瘍を縮小することができましたが、薬剤が効かない「がん幹細胞(がんの根元の細胞)」が残ってしまい、がんが再発する原因になっていました。がん幹細胞は自己複製能(自分と同じ細胞を作る能力)と高い造腫瘍性(腫瘍を作る能力)を持ち、治療後に少数でも残存すると、腫瘍を再構築できるため、再発の原因となります。そのため、がん幹細胞を標的とする新規治療薬の開発が期待されています。
今回研究グループが発見した化合物は、この新規化合物はがん幹細胞が腫瘍を再度作る働きを抑えることが動物実験で明らかになり、「がんを根絶やし」にすることが期待できるものです。
日本では年間約5 万人が大腸がんで死亡し、その治療は大きな問題になっています。転移のない大腸がんの多くは外科切除で治癒しますが、遠隔転移や術後に再発した患者の治療は未だに困難です。近年、多剤併用の化学療法や分子標的治療の進歩により進行例であっても2年を超える生存が可能になってきましたが、治療を続けるとしだいに化学療法に抵抗性となり、遠隔転移のあった大腸がん患者さんの5年生存率は約15%にとどまっています。
この化合物が治療薬として実用化されると、従来の抗がん剤が効かなくなった患者さんでも、新しい治療の機会が得られる可能性があることから、国立がん研究センターでは、現在、大腸がんに対する新規治療薬として早期の実用化を目指していることから、今後の治験結果を期待しましょう。
2016/08/29 7:55