東芝(6502)【米国にSSD開発拠点開設、IoT普及見込む、大口顧客に柔軟対応!】

東芝  [6502] 東証1部 時価:329,4円

東芝(6502)はこのほど、米カリフォルニア州にサーバーなどの記憶媒体として使うソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の開発拠点を開設しました。SSDは大容量化や低価格化が進み、ハードディスク駆動装置(HDD)から置き換えが進んでいる。クラウドコンピューティングなどの需要が大きい米国で、SSDの高速化など顧客の要望に素早く対応できる体制を整える。
 あらゆるモノをインターネットでつなぐ「IoT」やビッグデータの普及で、サーバーで管理する情報量が急増している。IT産業が集積するシリコンバレーを中心に企業がデータセンターやサーバーの能力を増強する動きが広がっている。サーバーの記憶媒体はSSDに比べて割安なHDDが主流だが、SSDはHDDに比べて起動やデータの読み書きが高速で、耐久性や消費電力の優位性などが高い。価格低下も進んでおり、今後急速に普及が進むとみられている。
東芝によるとデータセンター向けのSSD市場は、現状の6700億円程度から2019年には1兆1000億円規模に急拡大する見通し。東芝自身のSSDとHDDの販売計画も18年度の暫定目標で現状の約5割増を目指すとしている。SSDの割合は半分程度まで拡大する見込みで、現在の東芝の屋台骨を支えるフラッシュメモリーを搭載し、期待は大きく膨らむ。
 IoT化やスマートフォンの普及でクラウドに集めた情報を高速でやり取りする需要が増えている。コンピューターとSSDを接続する「インターフェース」の規格も現在主流の「SATA」から、高速・高性能な次世代型「PCIe」、高性能・高価格サーバー向け「SAS」など、ニーズが強い規格の開発を進める。特にPCIeやSATAはセンターで新機能を開発して製品化したり、サポート体制の充実をアピールする。
 SSDは電機大手などが新製品開発を加速している。東芝は容量を増やした新型3次元(3D)フラッシュメモリーを搭載したSSDのサンプル出荷もこのほど始めた。ソニーも9月上旬に産業機器向けに業界最長クラスの寿命をうたうSSDの試作品出荷を始める予定で、SSDをめぐる開発競争が激化しており注目しておきたい。
2016/09/05 8:35