MRT(6034)【遠隔医療時代の幕開けに、「ポケットドクター」で成長を目指す!】

MRT  [6034] 東証M部 時価:1,940円

医師と患者がそれぞれ別の場所で、距離を隔てた中で診察を行うのが遠隔医療で、映像を含むデータを、ネットで遠隔地にいる医師に送信して診断する。遠隔医療が、山間部や離島に限らず全国で活用され始めてきました。医師法では、対面医療が困難な場合を除き、遠隔医療を禁止していましたが、政府の規制緩和の一環で、厚生労働省が2015年8月に遠隔医療を事実上解禁する旨の通達を出して、場所や時間の制約を取り除き医療にアクセスしやすい環境を整えることで、患者の病気や病態の早期発見に繋げ、更に、在宅ケアの推進による医療費の抑制を狙っております。スマートフォンやウエアラブルデバイス、ストレージなどの急速な普及、画像取得と処理技術の向上などによって、患者の生体情報を常時収集し、高解像度かつリアルタイムで医師と共有可能になりました。こうした環境変化を受け、全国区で遠隔医療を手掛けるベンチャー企業が登場してきました。
MRT(6034)は「医療を想い、社会に貢献する。」を企業理念とし、東京大学医学部附属病院の医師の互助組織からスタートし、主力事業は医師と医療機関をインターネットでつなぐ医療情報プラットフォームを医師目線で構築、運営し、非常勤を希望する医師会員と医療機関同士を同社の人材紹介システムを利用して自動的にマッチングする外勤紹介サービス「Gaikin」です。足元は関東エリアのほか、東海エリア、関西エリアの大都市圏を中心に事業を展開しています。
同社は2014年12月以降、営業エリア拡大による既存事業拡大と新規事業創出に絡んだ医療情報プラットフォームの拡充を積極化させている。2015年12月に光通信(9435)とその子会社アイフラッグと資本・業務提携し「MRT NEO」を設立し、今年3月から医科歯科の検索・問い合わせサイト「歯科.com」のサービスを開始。さらに、2016年2月にはIoTプラットフォーム事業を展開するオプティム(3694)とスマートフォン、タブレットを用いた日本で初めての遠隔診療・健康相談サービス「ポケットドクター」を発表、4月から「かかりつけ医診療」、続いて7月から「予約相談」サービスを開始しました。
「ポケットドクター」は、オプティムの持つリモートメネジメントテクノロジーを遠隔診療サービス向けにあらゆる機能を取り込んだテクノロジーと、MRTが培ってきた医療情報及び医師、医療機関のネットワークを組み合わせることで、医療を必要としている人々と遠隔地にいる医療の専門家をつなぐサービスであります。
現状では、「ポケットドクター」など新たなサービスは利用する医師、医療機関の獲得を最優先としているため、短期的に業績のプラス要因として働く可能性は低く、今期は来期以降の成長に向けた基盤作りのステージと思われるが、今後、政府の成長戦略における医療サービスの充実は国家戦略の主軸となっていること、人口の高齢化に併せてヘルスケアニーズが急速に拡大する見込みであることなどを考慮すると、同社のサービスに対する潜在需要は大きく、今後利用する医師、医療機関の増大に併せて収益拡大に大きく寄与すると共に、専門医と非専門医を繋ぐ遠隔医療が普及すれば、医師は緊急性、必要性の高い医療に専念することができ、診療可能分野が広がることで、病院の価値向上も期待できます。
2016/09/29 8:30