新明和工業(7224)【インド海軍向け飛行艇「US−2i」が正式契約へ、防衛装備輸出の第1号に!】

新明和工業  [7224] 東証1部 時価:965円

新明和工業(7224)の「モノづくり」の原点は、航空機の製造技術であります。同社の前進は川西航空機で、1949年に新明和興業として生まれ変わった後は、飛行機を製造するモノづくり力を基盤に、現在の主力製品となる「ダンプトラック」の一号車を完成させて以来、時代が求める製品を世の中に提供し、事業フィールドを広げています。航空機事業は、現在も主力事業の一つで、「飛行艇」と「民間航空機向けコンポーネント製造」を柱に、航空機産業の発展に一躍を担っています。
この度、日本・インド両政府は2013年以来、US2の取引について協議してきたが、インド防衛調達委員会が同社の生産する救難飛行艇「US2」12機を購入する方針を正式に決定しました。総額は15〜16ドル(約1600億円)程度と見込まれ、現在来日中のモディ首相との間で覚書を結ぶ方針であります。
「US2」は水陸両用の救難飛行艇で現在、海上自衛隊が利用しています。インド側がUS-2について最も注目しているのは、“水陸両用機”であることと“波高3mの条件下でも離着水可能”な性能にある。この勝れた離着水性能は、独特のエンジン装着方法でもたらされており、カナダやロシア製より割高だが、特に破天荒の水面着陸の性能で優れており、日米印の海軍の共同訓練「マラバール」などを通じ「一定の信頼を熟成した相手国ゆえUS2を決めた」(国防省幹部)。
これで日本とインドの関係は一層緊密になることでしょう。両国は共に最近の中国の台頭に不安を抱いており、今回の飛行艇購入で、他の日本製防衛装備品の導入にも道が開けると見られる。今回の輸出契約は、両国の航空機生産体制の効率化を進める良い機会となるだろう。今回の輸出契約はインド側にとっては将来の国産化に向けた大きな試金石となる。一方、新明和を含む我国の防衛産業にとっても他国への武器技術の輸出・移転は“全て未経験の分野”であり「US-2i」がその最初となるため、その成否には注目が集まっていました。
「US-2」の輸出が成功し、後に続く「そうりゅう」級潜水艦のオーストラリアへの輸出、さらには「P-1」対潜哨戒機のイギリスへの輸出の商談がまとまる可能性も高くなってきます。
2016/11/14 7:20