東芝(6502)【第3次AIブームに、AIの老舗、東芝が開発を加速!】

東芝  [6502] 東証1部 時価:397円

東芝(6502)がAI(人工知能)の開発を加速している。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」等と並ぶICT(情報通信技術)部門の成長の軸と位置付け、社内カンパニー傘下に部署を新設し、組織体制も拡充した。会計不祥事の事態収拾やその後の全社リストラで足踏みしていた競合との開発競争に本格復帰する。
東芝は1960年代後半からAIを開発してきた老舗であり、1967年に郵便物の自動仕分け機を開発しました。郵便番号や宛名をAIで読み取る仕組みを初めて作り、それまで人手で分けていた郵便物の処理が格段に効率化されました。当時は第1次AIブーム。その後、1980〜90年代に第2次ブームが始まり、ゲームなどでの活用が始まった。2000年以降、今に至る第3次ブームは機械学習が主流となり、中でもディープラーニング(深層学習)の性能や効率は格段に向上しました。
AIの中でも東芝が得意なのは画像認識の精度を上げるディープラーニングの技術。この技術を活用して、アパレル商品の画像を覚えて学習させて実店舗の店員のようにネット上で商品を薦められる仕組みをこの程開発しました。まず数万件のアパレル製品の画像をAIに読み込み形や色などを学習させ、データベースを作る。同じような形や色の服、くつ、かばんが近くになるようにマッピング化し、商品検索の速さや精度を上げる。消費者はサイト上で自分の好みの衣類やアクセサリーなどの写真をアップすると、データベースからそれに近い商品が自動で複数検索されて選ぶことが出来ます。検索は文字や言葉でも可能であり、ネット通販サイトに組み込んで使うことを想定しているほか、自社の仮想試着アプリと連動させて商品選びから試着、購入までをサポートすることも考えている。すでにアパレルメーカーなどへの導入提案も始めた。
更に東芝は自動運転車向けなど車載の基盤技術、工場のビッグデータ解析、リカイアスを核にしたクラウドサービスの3つをAI関連ビジネスの主要ターゲットに位置付け、欧州や米国の研究所等が英ケンブリッジ大や米スタンフォード大など各地の有名大学と連携した技術開発も進めている。
東芝は深層学習の要である画像認識に長年のノウハウを持っており、メモリー主力の四日市工場で始めたAIを使った生産性向上の取り組みや自社のラグビーチームの戦術をAIで分析する技術などで強みが生きている。全社の研究開発の中心を担う東芝研究開発センターの堀修所長は「新技術としてはコールセンターなどで使うことを想定した音声対話制御の開発も進めている。AIで人間がするような会話を実現したい」と話しています。
2016/11/24 8:00