第一稀元素化学工業(4082)【自動車の排ガス規制などにより、触媒用途のジルコニウム化合物の需要は更

第一稀元素化学工業  [4082] 東証2部 時価:3720円

排ガスゼロの環境対応車が話題になっているが、グローバル市場でのそうした環境対応車の普及台数はごく一部に過ぎない。多くの自動車は排ガス浄化の触媒を必要としており、我が国でもハイブリッド車が売れてはいるが、ハイブリッド車にも触媒は必要となる。
第一稀元素化学工業(4082)は「誰も手をつけていない物質を研究したい、何の制約もなしに」。創業者の強い思いから、ジルコニウム化合物の特性解明とその応用開発に歴史を積み重ねて、今では世界有数の様々な特性のある酸化ジルコニウム化合物専門メーカーとなり、撥水性から防水材、高屈折率から光学レンズ材料、誘電性からセラミックコンデンサー、このほかに圧電性、触媒特性、イオン伝導性など解明された特性を利用して各分野で利用されています。
現在、用途別では自動車用の排ガス触媒用途が中心で、堅調な世界自動車販売を背景に北米やアジアでの需要も堅調に推移している。更に、ジルコニウム化合物燃料電池用途(固定電解質、メタンガスから水素を作りだす触媒等)でも利用されており、この分野でも今後一段の需要拡大が期待される。
同社の強みは原鉱石の分解・溶解・精製・焼成・製品化の全工程を自社で一貫生産することができ、この度、原料調達での中国依存度を引き下げて安定調達できる為に、ベトナムに原料工場を立上げ、同国での生産能力を2020年をめどに3倍強に増やす方針であります。
世界市場の 4∼5 割を有するジルコニウム化合物のトップメーカーである同社は当面、グローバルでの排ガス規制の強化等を背景に成長を続ける見通しであり、押し目を注目してみたい。
2016/12/08 8:00