澁谷工業(6340)【米大学に肝硬変患者向け最新再生医療技術を供与!】

澁谷工業  [6340] 東証1部 時価:2,564円

澁谷工業(6340)は、山口大学が開発して同社も特許権などを持つ肝硬変の治療技術を米カンザス州立大学医学部に供与すると発表しました。海外への技術供与は韓国に続いて2カ国目となり、米国での治験を踏まえ治療法を確立し普及を目指すとしています。
肝硬変の患者数は世界で約2,000万人(日本国内は約30万人)とされ、進行した非代償性肝硬変の内科的な根治療法は確立していないため、外科的な肝移植が唯一の治療法とされていますがドナー不足や免疫拒絶などの課題も多いのが実状です。
今回、カンザス州立大学へ技術供与を行う自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)は、2003年11月に世界に先駆けて開始された、肝硬変患者の自己骨髄液に含まれる骨髄単核球分画を再投与する肝臓再生療法であり(ABMi療法・非培養方式)、日本では2013年6月に厚生労働省より先進医療B認可を受け、既に国内外で60症例以上の臨床実績があります。また、低侵襲な「ABMi療法・培養方式」の臨床も4症例実施されています。
米国でもまずこの手法で治験に取り組み、3者が取り組む骨髄細胞を使う再生医療法は、肝臓移植におけるドナー不足や免疫拒絶などの課題解決に繋がるとして、米国FDAへの治験承認申請は、日本での臨床研究の進展に応じて日米同時申請を視野に入れています。 
同社は間葉系幹細胞を無菌状態で抽出したり、培養したりするための装置「セルプロセッシングアイソレータシステム」を標準作業手順(SOP)支援ソフトウェアと共にカンザス州立大学に納入し、先進的な無菌技術、細胞プロセス技術を通して治験承認申請をサポートするとしています。
同社は2014年6月に、金沢テクニパーク内に日本初となる再生医療の専門工場を新設しており、澁谷弘利社長は、米国FDAによる申請承認後は、骨髄細胞を用いた肝臓再生療法が米国や日本はもちろん世界中に普及するものと思われ、肝硬変治療として社会貢献につながるものと期待して、売上高が現状約10億円の再生医療関連事業について、「2020年を目標に200億円に向けて頑張りたい」と高い目標を掲げています。
2016/12/22 7:45