中本パックス(7811)「全天候型のグローバル展開を目指す!」

中本パックス  [7811] 東証2部 時価:2905円

食品包装、IT・工業材、医療関連用途向けなどに、グラビア印刷を軸にラミネート、コーティング事業を展開する中本パックス (7811)の株価は、今年3月の東証2部市場への新規上場以降、順調な上昇を続けています。同社の事業内容と今後の経営戦略について、中本高志代表取締役社長のインタビューを2回に分けて紹介します。
(1)経営理念として掲げる「人に、環境にやさしい企業をめざして〜クリーン&セイフティー」について、当社は、グラビア印刷を基軸として、ラミネート加工、コーティング加工および成型加工の技術によりパッケージングのニーズに応えてきました。パッケージには、例えば食品を包んで、長時間・遠距離であっても新鮮で安全なままで消費者にお届けする使命があると同時に、輸送形態の迅速化や、コスト低減を図るという重要な役割を担っています。又、国際的には、新興国の飢餓問題解決に向けて役立つ可能性も秘めています。ただ、その一方では石化原料を使用することから、地球温暖化や環境汚染の問題もあるため、プラスチックのリサイクル技術をさまざまに開発・駆使して有効活用することにより、CO2(二酸化炭素)や廃棄物の削減への努力を続けています。又、当社の製造現場でも常にクリーン&セイフティーに配慮しています。
(2)「グラビア印刷技術」、「コーティング加工技術」について、パッケージングでは印刷して美しく商品を訴求することが重要です。パッケージではグラビア印刷が主流で、薄いプラスチックフィルムに印刷して差別化を図る戦略をとっています。世界標準では、12〜40ミクロンの薄さのフィルムに加工するのがほとんどです。当社もその範囲内の分野が多いものの、そのほかにスマートフォン(スマホ)関連の遮光フィルムや、食品関連のシュリンクフィルムといったより薄い2〜10ミクロンの素材や、逆に400〜700ミクロンといった、学用品の下敷きのような厚さのものにも印刷できる独自の高い技術力を背景に、参入障壁の高い分野を積極的に開拓しています。 
コーティングというのは、無色・透明な塗材を全面に薄くベタ塗りし、さまざまな機能を付与することです。用途では食品向けは少なく、モバイル機器関連、医療関連など圧倒的に工業用が主流です。この分野でも、ニッチで特殊なものをグローバルに展開していきます。また、印刷だけでなく、ヨーグルトやコンビニ弁当の蓋の成型も手掛けています。さらに、フィルムなど素材開発も推進しており、例えばハム・ソーセージ用パッケージフィルムでは、素材開発にも注力し特許を取得しています。このほか、PET容器のリサイクル(改質)技術や、耐熱食品容器の製造などで豊富な特許を取得しており、世界でもさまざまな展示会に関連商品を出品し高い評価を得ています。
(3)中期経営計画や東証1部指定に向けての方針について、連結売上高経常利益率5%以上、連結ROE8%以上を継続できる企業を目指すという中期目標を公表しています。社内での毎年ローリングしながらの中期経営計画はありますが公表はしていません。信用力を増すことで有用な人材を確保することも株式上場の一つの重要なポイントです。新卒については、すぐに採用状況が急改善する効果は出ていませんが、ヘッドハンティングや中途採用については、上場の効果が発揮されてきています。もちろん、極力早いタイミングでの東証1部指定を目指して準備を進めています。明日も引き続きご紹介します。
2016/12/26 8:40