三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)【独自仮想通貨「MFUJコイン」発行目的とは?】

三菱UFJフィナンシャル・グループ  [8306] 東証1部 時価:738,1円

2017年は仮想通貨が暮らしに本格的に入り込む年になることでしょう。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)(8306)は17年度から独自の仮想通貨「MUFGコイン」を一般向けに発行する計画であります。一般にメガバンクはその動きの遅さから旧態依然などと評されるが、MUFGコインの取り組みと発表については先進的といえるでしょう。いったい何が便利になるのか。
「MUFGコイン」が「本格導入されれば個人間のコイン送金などが割安の手数料で可能になり、ユーザーの利便性は格段に上がるでしょう。
同銀行が取り組みをはじめた理由は「2つ」考えられます。
(1)大手金融機関のクライアントの金融リテラシーの高さとサービスの「質」に対する要求の強さ。「富裕層は情報のネットワークが広いため感度も高く、さらに利便性に対しても厳しい目を持っています。都市圏に強いMUFGがこうした必要性に迫られる立場に身を置いていることでしょう。
(2)海外の金融機関や企業との競争であります。フィンテックスタートアップの成熟度という意味で世界をリードしているのは米国ぐらいで、日本も実は引けをとらないことをアピールすることでしょう。MUFGは国際業務に強い銀行であるがゆえ、その波を現実の脅威として認識し、グローバルな競争で優位に立つべく他行に先駆けてパドルを漕いだと考えられます。
MUFGコインは17年初頭にも社員の利用が始まり、17年度には一般向けに広げる計画とみられます。「大きな恩恵が期待できるはずなのに、ビットコインには信頼性が欠如している」。MUFGの平野信行社長は、日本外国特派員協会でこう指摘し、使い勝手がいい新たな仮想通貨の必要性を強く示唆しました。まだMUFGは法整備の行方をにらんで計画を公表していないが、1MUFGコイン=1円に固定することで価格を変動させず、通貨やコンビニなどのポイントとも交換できるようにして、それぞれの短所を補う仕組みを目指すようだ。例えばポイントは利用者間でやり取りできないが、MUFGコインに交換すれば可能になる。もちろん、「オペレーション機能」は信頼が担保されていないと成立しないことから、「金融機関が消滅することはない」としながらも、「分離・アンバンドリングが進むことは間違いない。スタートアップに限らず、そうしたテクノロジーを持った企業とインキュベートや出資、買収、業務提携などの形で積極的につながっていかなければ金融機関は生き残れないだろう」と指摘しています。
利用者保護を目的に仮想通貨を巡る規制を整備した改正資金決済法は17年春ごろまでに施行される見通しで、MUFGコインのような動きはほかにも広がる可能性が高くなってきました。「MUFGコイン」は、銀行のコスト軽減するもの。また、決済手段の多様化を図るもの。ここから市場に拡大していくという予測が一般的に一番多いようです。このまま続けば間違いなく「変化」を取り込むことが必要になってくることでしょう。どの仮想通貨ということではなく、仮想通貨そのものは世の中に「必要」であり私たちにも「恩恵」をもたらすものになっていると、言えるかもしれませんね。
Align="right">2016/12/28 8:00