黒崎播磨(5352)【今期経常を25%上方修正、10期ぶり最高益、配当は3円増配!】

黒崎播磨  [5323] 東証1部 時価:343円

黒崎播磨(5352)の17年3月期第3四半期の連結経常利益は前年同期比45,2%の61,7億円に拡大しました。併せて、通期の同利益を従来予想の60億円→75億円(前期は57,6億円)に25%上方修正し、増益率が4,1%→30,1%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなりました。主力の耐火物の販売が想定よりも伸びるほか、中国企業の買収効果によって収益を押上げ、更にコスト削減や円安による為替差益の発生なども利益を押し上げております。
耐火物とは、身の回りにあるものに使われている鉄、セメント、ガラスなどの素材・・・それらは、数百度〜千数百度という高温の製造プロセスを経て生成されます。その際の製鉄用、ガラス用などの炉において、溶かした鉄やガラスなどが通る道やその受け皿は、高熱に耐えられる素材であり、なおかつ化学浸食に耐えられる素材でなければなりません。そこで、高熱に耐えられる素材として使われているのが「耐火物」です。漢字の通り、「火」に「耐」えられる素材で、その耐熱度は一般的に約800度〜2000度と言われており、高温の製造プロセスを扱う産業には不可欠の耐火物です。
同社が製造している耐火物は主に鉄鋼向け耐火物、鉄鋼業で求められる耐熱度は約1400度〜1700度と耐火物の中でも温度が高く、使用される環境が過酷であることが特徴で、他にも求められる特性がいくつもあり、耐火物の研究開発や製造においては、高い技術力が必要とされます。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当研究所が試算した下期の連結経常利益も従来予想の25,9億円→40,9億円(前期は31,9億円)に57,8%増額し、一転して28,1%増益となります。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は13円(前期は10円)実施する方針とし、期末配当予想を1株当り8円としています。
2017/01/30 7:45