本多通信工業(6826)【佐谷紳一郎社長に新たな成長戦略を聞く!】

本多通信工業  [6826] 東証1部 時価:1358円

本多通信工業(6826)は昨年3月23日付けで東証1部に指定替えとなり、同社の佐谷紳一郎社長は新たな成長戦略について、
(1)企業の体質が整った今、どんな経営を目指しますかについては、「強い経営体質に瞬発力を加え、変化に強い会社を作る。近年、世界経済は想定外(の出来事)が多く、振り幅も大きい。変化を察知するスピードを速めて持続的に成長する会社にしたい」
(2)具体的な成長戦略については、「車載分野と新事業を柱にする。(車載分野では)20年に100億円規模の事業に育てるべく、コネクターを年間2000万個作れる体制を整える。ただ車載に頼りすぎるのは不安定だ。他の事業でも常に新しいものを生み出し続けたい」。
(3)新事業では、次世代高速プラスチック光ファイバー(GI―POF)の製品化については、「外部の力も借りてオープンイノベーションで推進している。特に、手術の際などに鮮明な画像が必要な医療分野での引き合いが大きい。石英ガラス光ファイバーも含め、情報通信分野で培った技術を多分野に展開できれば良い」。
(4)専業メーカーとしての強みを利益に結びつけるには、「工作機械などのロングライフ機器は、同じ部品を調達し続ける必要がある。当社は多品種少量生産で古い商品でも供給し続けられる。良い製品を長期間供給し続ける能力も利益につなげたい」。
(5)持続的な成長には社内の改革については、「働きやすい会社作りに挑む考えで、社員が進めている『総社員活躍プロジェクト』からの提案も活用する。また年収ベースで2%の賃上げを実行する予定だ。積極的に働き方を改革していく」と述べています。
同社の17年3月期第3四半期の連結経常利益は前年同期比0,3%増の10,1億円となり、通期計画の11億円に対する進捗率は92%に達し、5年平均の76,2%も上回って着地しており、2020年に過去最高の売上高となる250億円を目標に掲げ、15―17年を仕込みの年に位置付けている。近年は設備投資を積極化しており、今後は自動車のIT化が進展するなか、同社は車載カメラ用で高シェアをもっており、ADAS(先進運転支援システム)の市場発展と歩調を合わせ、自動車のミラーレス化が進むなかで注目しておきたい。
2017 7:55