先進運転支援システム市場、2025年には約4倍に拡大

富士キメラ総研は2017年3月2日、ADAS(先進運転支援システム)の世界市場が2025年に2兆1785億円に達する予測を発表した。2015年比で約3.8倍の市場規模に拡大する。緊急時の自動ブレーキやACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を搭載する車両が増えることで、カメラやレーダーといった車載機器の需要が拡大する。
ADAS市場は2025年に2兆1785億円に達する。自動運転システムの市場は2019年ごろから拡大し、2025年には1兆1330億円になる。
 同社は2020年までに日本、欧州、北米地域の新車のうち過半数がADAS搭載車になり、2025年には5000万台に達すると見込んでいる。
 ADAS市場の拡大を後押しする要因の一つに、米国での自動ブレーキの標準装備化がある。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)と米保険業界の非営利団体のIIHS(Insurance Institute for Highway Safety)は、自動車メーカー20社と2022年9月までに自動ブレーキを標準装備することで合意している 。
米国に加え、日本や欧州などの自動車アセスメント「NCAP」もADASの搭載を推奨している。日本の「JNCAP」や欧州の「EuroNCAP」では、2016年から歩行者の検知に対応した自動ブレーキを評価に加えた。
自動ブレーキを搭載しない車両は高評価が得られにくい状況が続く。規制の強化により全世界で自動ブレーキの標準装備化が進めば、市場規模はさらに大きくなる。