日本精線(5659)【水素製造装置に使われる「水素分離モジュール膜」に注目集まる!】

日本精線  [5659] 東証1部 時価:653円

澤藤電(6901)が3日連続のストップ高となっています。岐阜大学と共同でアンモニアから水素を取り出す機械の試作品の開発に成功したとの報道で、3月22日から急速に人気化している。もし、この技術が一般化すれば、安全で低燃費の燃料電池車の開発につながる。単純計算でガソリンのコストの10分の1と言われており、一気に普及が進む可能性があるのだ。
では、日本精線(5659)がこれとどういう関係があるのかというと、澤藤電機が今回開発した水素製造装置の一部に同社製品が使われています。水素製造装置の仕組みは、アンモニアをプラズマによって窒素と水素に分解。その混合ガスを水素分離膜を使って水素を取り出すわけだが、この分離膜に日本精線の水素分離モジュール膜が使われています。もし、澤藤電機の水素製造装置が量産されることになれば、日本精線製の製品が採用される可能性が十分にあります。
日本精線が開発した水素分離膜モジュールは、パラジウム合金が水素分子のみを透過する機能に着目し、同社が保有する独自の金属フィルター加工技術との融合により作製されるもので、外径34mm・長さ300mmの円筒形の支持体に、厚さ10〜20μmのパラジウム合金薄膜を巻き、特殊な独自の接合技術により水素ガスのリークを完全に無くすことで超高純度の水素精製が可能となりました。また強度の保持と耐久性向上のため独自の三層構造を採用することで長時間使用に対する信頼性を向上させ、実用化の目途をつけました。同時に、このモジュールはオールメタル製で、単位モジュールの溶接による組み合わせにより少流量から大流量まで容易に対応でき、大規模プラントでの適用も可能です。
製油所での水素製造装置の水素精製装置(PSA)代替をはじめ、燃料電池自動車の開発で展開が注目されている水素ステーションでの水素製造装置や家庭用燃料電池の水素精製プロセス、また半導体産業で使用される超高純度水素ガス精製分野向けなどをターゲットとしております。価格に関しては「高い」というコメントしか得られていないが、それなりの業績インパクトが生じそうだ。値動きがほとんどないことから、動意づけば面白い展開になりそう。
2017/03/27 8:00