京セラ(6971)【谷本新社長で「守り」から「攻め」の新体制で業績拡大を目指す!】

京セラ  [6971] 東証1部 時価:6412円

京セラ(6971)は4月から谷本秀夫新社長の体制が始動しました。山口悟郎前社長(現会長)体制で不振事業の構造改革に一定の区切りがついたため、若返りを機に「守り」から「攻め」に転じ、業績拡大を目指すとしています。
昨年7月には、理化学研究所などと組み、脱毛症を再生医療技術で治療する共同研究に乗り出すと発表しました。電子部品で培った微細加工技術を生かして細胞の自動培養装置を開発し、2020年に細胞の受託製造事業に参入する計画を示しました。更に同社は精密部品の加工技術のほか、人工関節などの医療事業も手掛けています。業務用インクジェットプリンターでインクを精密に射出する技術も生かしたい考えがあります。
谷本社長は電子機器に使うファインセラミック部品など“本流”で生産技術畑を長く歩み、最近ではファインセラミック事業本部長を務めていました。今年2月の社長交代会見では、「事業間の連携を強化し、相乗効果を発揮できるグループの実現に向けて邁進(まいしん)したい」と決意を表明して、「京セラ独自の企業哲学を経営の根幹に据え、社員が夢を持って働ける職場をつくりたい」とも述べております。
同社の17年3月期の連結税引き前利益は前の期比5,3%減の1378億円になったが、18年3月期は前期比8,8%増の1500億円に伸びる見通しとなりました。同時に、前期の年間配当を100円→110円(前の期は100円)に増額し、今期も110円を継続する方針であります。
西郷隆盛の言葉「敬天愛人」(常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり 天を敬い 人を愛し 仕事を愛し 会社を愛し 国を愛する心)をベースにした創業者の稲盛和夫名誉会長の経営哲学「京セラフィロソフィ」を引き継ぎ、成長軌道の回復に期待して注目したい。
2017/05/02 7:35