日本ユニシス(8056)【今期経常益14%増益、5円増配、決済サービスが寄与!】


日本ユニシス  [8056] 東証1部 時価:1643円

日本ユニシス(8056)が9日発表した2017年3月期の連結経常利益は、前の期に比べて14%増の138億円となり、18年3月期も前期比14,1%増の158億円に伸び、3期連続増収となります。
同時に今期年間配当を前期比5円増の40円に増配します。特に銀行向け勘定系システムの受託運営や電子マネー決済などを含む事業セグメント「アウトソーシングサービス」の売上高が拡大したことが業績を押し上げた。
  同社の事業構造は大きく情報システム、ソフトウエア、ハードという3つに分かれる。この中でも長く主力だった金融関連などのシステム構築事業やハードの販売などは競争も激しいだけに高い収益を見込めないことから、前期に開始した中期経営計画で挑戦領域とした「デジタルイノベーション」分野において、モバイル決済や決済連動マーケティングといったサービスが着実に成長している。3月には中国系決済サービスとプリペイドカードなどへのチャージを行うチャージポイント事業を分社化して新会社を立ち上げるなど、事業拡大に向けて手を打っている。
 更に、7月からは震災被害を受けた熊本県の観光地作りを推進するくまもとDMC(熊本市)と決済サービスの実証実験を始める。当初は熊本市内の市電や土産店、観光スポットなど59カ所のほか、阿蘇山周辺の黒川温泉の温泉宿などで実施し、決済サービスの性能を検証し改善点などを見極める。11月にも本格的なサービスを始める方針だ。経済産業省が復興関連の委託事業として後押しする。
 同社は主に地方の自治体が訪日観光客を増やすためには利便性の高い決済システムが重要だとみている。交通機関の利用や買い物時の決済などで地域の施設や店舗にとって、交通系の電子マネーなど従来の決済サービスは導入のハードルが高い。今回のサービスではバーコードによる決済の仕組みを採用することにした。専用の端末を不要にした。
プリペイドマネーと観光パスの機能を併せ持つスマホのアプリを観光客に販売。このアプリでは、プリペイドマネーとして使う場合はバーコード、観光パスとして使うときはQRコードが表示される。これらのコードを施設・店舗側のスマホやタブレット(多機能端末)のレジのアプリで読み取ることで、様々な決済ができる。
 観光客側のアプリではプリペイドマネーを追加購入できるほか、決済の方法として中国のQRコード決済サービス「支付宝(アリペイ)」も選択できるという。 特に外国人観光客向けの決済サービスは有望だと判断した。政府が20年までに訪日外国人観光客数を4000万人に倍増させる計画を掲げている。日本ユニシスはこれまで地方の自治体などのシステムを受注した実績が豊富にあり、今回の決済サービスの採用を本格的に働きかけていく方針であります。
2017/05/10 7:35