アンリツ(6754)【「5G」通信、23年全国で、携帯大手がIoT加速、5兆円投資、基地局を共有!】


アンリツ  [6754] 東証1部 時価:969円

次世代の超高速無線通信「第5世代(5G」の商業利用区域が2023年にも全国へ広がる。NTTドコモ(9437)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9984)の携帯大手3社は20年に5Gの利用を一部で開始、ドコモは3年ほどで全国展開する見通し。3社の総投資額は5兆円規模に達するとみられる。自動運転車やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」の普及を後押ししそうだ。
 各社は20年の東京五輪・パラリンピック開催に合わせて都心など一部で商業利用を始め、徐々にエリアを広げる。ドコモの吉沢和弘社長は「3年以内に全国の主要地域に展開する」と言明、23年度にも全国展開する見通しを表明した。
 5Gは現行の4Gと比べ実効速度が最大100倍程度になる。国際規格の概要は今年末にも固まる。機器の開発には約1年かかるとされ、各社は19年度にも設備投資を始める考えだ。全国の基地局部品やサーバー、専用システムなどを5G向けに整備する。
 5Gの用途が期待される自動運転車の場合、0・001秒の速さで車同士がデータをやり取りできる。より高性能な自動運転が実現すれば、事故を未然に防げる確率が一気に高まる。仮想現実(VR)技術を使った遠隔手術など医療への利用も進みそうだ。
 さらに需要が大きいと目されるのがコンテンツ分野だ。スポーツ中継などで複数のカメラからの映像を瞬時に合成し、ユーザーが見たい視点から観戦を楽しむなどの用途の開発が進んでいる他、産業分野でも大きな用途が見込まれる。特に期待されるのがIoTの加速。大量の端末と同時接続でき、より多くの情報を瞬時に吸い上げられ、工場の生産性向上などに役立つとみられる。
アンリツ(6754)はスマホの端末開発向けや基地局の通信インフラなどの計測事業のトップメーカーであり、昨年には米アジマシステムを子会社化しフェーシング(電波の受信レベルの変動)に関するソリューションを強化し、5G関連需要の取り込みに向けた布石を進展させており、特需が期待され、来期以降の業績が本格回復の可能性が高く注目しておきたい。
2017/06/07 8:10