アンジェスMG(4563)【遺伝子治療の実用化時代が到来!】

アンジェスMG  [4563] 東証M部 時価:703円

アンジェスMG(4563)の企業研究会が6月14日に東京証券会館で行われ、同社の山田社長が開発プロジェクトの進捗状況と今後の見通しについて説明されました。
1990年に米国で世界初の遺伝子治療が実施され、1995年、日本で初めての遺伝子治療が実施されましたが、その後、ウイルスベクターに由来する重篤な副作用が報告され、遺伝子治療実用化は停滞していましたが、2012年に先進国初の遺伝子治療薬が欧州で承認されたことにより、大手も相次いで参入し、遺伝子治療が再び脚光を浴びてきております。
同社のHGF遺伝子治療薬は「重症虚血肢」の薬として申請します。「重症虚血肢」は、重症の末梢性血管疾患であり、血管が詰まり足が壊死(えし)することにより、下肢切断を余儀なくされることもある重篤な病態であります。
HGFとは、1984年に日本で発見された成長因子で、最も再生能力の高い臓器である肝臓で発見されたため、肝細胞増殖因子と呼ばれます。その後、肝臓のみならず、血管、リンパ管、神経など生体の様々な臓器・組織の形成において主要な役割を果たしていることが判明されています。
同社のHGF遺伝子治療薬は、ヒトHGF遺伝子をコードしたDNAプラスミド製剤で、「非ウイルスベクター型」遺伝子治療薬で、プラスミド(大腸菌などの細菌等に存在する環状のDNA)に遺伝子を挿入し、大腸菌に導入して培養して増やせばプラスミドも一緒に増えるため、短期間で大量に目的のプラスミドを作ることが出来ます。
現在、「重症虚血肢」の潜在患者数は米国でも年間50万人ぐらいと予想され、今現在、有効な治療薬が無く、有効な治療薬が開発された場合、約50億USドル(アイ・エム・ジャパン株式会社調査)と推測されています。
同社は今年10月をめどに厚生労働省に製造販売の承認を申請し、承認されれば国内初の遺伝子治療薬となり、遺伝子治療薬は次世代医療の柱と期待されており、政府が日本での早期開発を支援しており、同社は2018年にも発売を目指すとしています。更に、米国でも新たな試験計画を策定中とのことです。
更に、「NF−kBデコイオリゴDNA」の開発も行っており、これは、椎間板性腰椎症とアトピー性皮膚炎などに有効な治療薬で、米国を含む世界での市場規模が大きく、塩野義製薬と提携して臨床試験を行っており、早期開発が期待されております。
2017/06/15 8:00