三井金属(5706)【四輪車用、排ガス触媒の生産能力を4割増、フレキシブル基板用電解銅箔も2割増!】


三井金属  [5706] 東証1部 時価:487円

三井金属(5706)は四輪車用の排ガス触媒の生産能力を4割増やし、年間620万個に引き上げる。日米に加えて、2017年度中にインド、中国、インドネシアで量産を始めて、完成車メーカーの需要に対応する。投資額は数十億円とみられる。同社の触媒事業は二輪車向けを中心としてきたが四輪向けにも広げ、19年度の販売数は16年度比8割増の318万個を目指すとしている。
 触媒は四輪車や二輪車の排ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)といった有害物質を効果的に浄化するためにエンジン排気管に搭載する。化学反応を促す貴金属のプラチナ(白金)やパラジウム、ロジウムなどを用いて二酸化炭素(CO2)、窒素(N2)に酸化・還元し無害化する。
 三井金属は主に日系の二輪車メーカーに触媒を供給し、年間2100万個程度を販売している。同社推定によると世界で55%の高いシェアを持つが、四輪車用触媒に本格参入したのは15年夏と後発。現在の四輪車用触媒の販売量は、年間170万個で世界シェアは1%と低い。
 ただ四輪車用触媒の市場は世界の年間推定1億7500万個で、二輪車用触媒の4倍以上の市場があるため四輪向けの市場を開拓する。インド、中国、インドネシアでは二輪向けの既存の生産拠点を活用する。
 四輪車用触媒は独BASFなど日欧の4社でシェア8割強を占めるとされ、同社はパラジウムや白金、ロジウム等の最適な組み合わせで、触媒の貴金属使用量を減らす独自技術を開発しており、この技術を基礎にコストを抑えられることや耐久性の高さを訴求して、4強に割って入りたい考えだ。
 三井金属の17年3月期売上高は4363億円で経常利益は310億円だった。うち触媒事業を含む機能材料部門の売上高は1457億円と祖業の金属部門(1396億円)とほぼ同じ。しかし、経常利益は159億円と金属部門(84億円)と比べ高収益だ。三井金属は、収益が変動しやすい金属部門と比べ安定した成長が見込める機能材料部門への投資に重点を置いている。
更に同社のフレキシブル基板用電解銅箔が、スマートフォン市場の成長と高機能化を背景に販売量が増加していることに対応して、主力向上であるマレーシア工場の遊休表面処理設備を2ライン刷新することで生産体制を従来比20%増強し、8月から順次稼動を開始するとしています。
2017/07/21 8:10