資生堂(4911)【仮想メーク、スマホが手鏡、資生堂がスマホアプリ、AI、顔パーツ検出、仕上がり動画



資生堂  [4911] 東証1部 時価:4009円

資生堂(4911)がインターネット販売で世界のミレニアル世代を取り込むため、人工知能(AI)の活用を始めました。ネット販売は気に入った口紅が自分に合うかどうか確かめにくかったが、新しいアプリは目や口のパーツをとらえ、顔を動かしながらの動画形式でも確認できる。日本や中国で「バーチャルメーク」を広げる。
同社はまず日本で6月末、アプリ「ワタシプラス カラーシミュレーション」の配信を始めた。消費者はスマートフォンで自分の顔を動画で撮影する。次に、アプリ上の好きな商品を選ぶと、瞬時に自分の顔と重ね合わせ、動画で確認でき、複数の商品を同時に試せる。AIの一種である機械学習を活用した。あらかじめ人間の顔に占める目や口などパーツの位置を学習させてある。それを基に、消費者の一人ひとりの顔の構造をとらえる。リアルタイムの動画シミュレーションとなり、様々な角度で確認でき、日本で年内に160万ダウンロードを見込む。
同社は今年1月に米ITベンチャーのマッチコーを買収。同社はスマホアプリで肌色を測定した消費者に、肌質に合った最適な化粧品を販売するサービスを手掛ける。3月には米デジタル広告会社、JWALKも傘下に収め「今後も専門人材の獲得を急ぐ」と魚谷雅彦社長は話している。
また、同社は高級化粧品ブランド「NARS(ナーズ)」を中国市場に投入するとしています。8月からネット販売を始め、9月から店舗展開にも乗り出す。中国の化粧品市場はスキンケア商品の比重が高いが、所得水準の向上でメーキャップや香水の需要拡大が見込まれる。メーキャップ主力の「ナーズ」で、新たな顧客を掘り起こすとしています。「ナーズ」は米著名アーティストのフランソワ・ナーズ氏が創設した高級メーキャップブランドで同社が2000年に傘下に収めた。現在は欧米や日本、東南アジアなど約30カ国・地域で百貨店中心に展開している。中国では香港だけで販売していた。8月下旬以降、現地の有力インターネット通販サイト「WeShop」で販売を始める。
9月には上海の大型商業施設「ラッフルズシティ・ショッピングセンター」内に、「NARS」の独立店舗も開業する予定だ。中国の化粧品市場は消費者の所得水準上昇に伴い、高価格帯のメーキャップや香水の人気が高まっている。 資生堂の16年12月期の中国事業は1205億円。現地通貨ベースでは前期より11・4%伸びた。営業損益は前期の5億円の赤字から、42億円の黒字へ転換している。17年12月期は現地通貨ベースで、前の期比14%の増収を見込んでおり、ナーズの投入で弾みをつける。
2017/08/04 8:25