東芝(6502)【岩手に新型メモリー工場 「3次元NAND」増産、投資額1兆円規模!】


東芝  [6502] 東証2部 時価:256円

東芝(6502)は半導体メモリーの新工場を岩手県北上市に建設する方針を固めた。新型の3D(3次元)NAND型フラッシュメモリーの生産能力を高める狙い。2018年度にも着工し21年度までに2棟を稼働させる。総投資額は1兆円規模。半導体子会社の東芝メモリが計画を進める。
一方、提携先の米ウエスタンデジタル(WD)との対立が深刻化しており、従来通り同社と投資を分担できるか不透明。東芝メモリ単独で巨額投資を実施するのは困難で、提携戦略の再構築が不可欠だ。
東芝は経営再建のため、17年度中に東芝メモリを売却する計画。新工場計画を説明した上で入札手続きを進めており、東芝メモリのオーナーが東芝から切り替わっても計画は継続される見通し。新工場は東芝のシステムLSI生産子会社であるジャパンセミコンダクターの岩手事業所の隣接地に建設する。既存の四日市工場(三重県四日市市)以外でメモリーを生産するのは初めて。
NANDメモリーはスマートフォン向けのほか、データセンター向けでも需要が伸びており当面は高い市場成長が見込まれる。東芝メモリは3D構造NANDメモリーの生産増強のため四日市工場に第6製造棟を新設中。韓国サムスン電子など競合メーカーも生産増強に動く中、さらに投資を加速する。
東芝は米サンディスク(SD)と合弁会社を設立しメモリー工場の生産設備投資を折半してきた。16年にSDを買収したWDが新たなパートナーになった。WDは契約違反を主張し、東芝メモリの売却に反対している。
両者の対立は深刻化しており、四日市工場の第6製造棟については東芝メモリが単独投資することを決めた。ただ東芝メモリだけで新工場を含む巨額投資を負担し続けるのは難しい。WDと和解するか、新たなパートナーを見つけるか、提携戦略の再考が不可欠になる。
一方、WDにとっては投資に加われない状況が続けば経営への悪影響が大きい。東芝メモリの新工場投資をめぐる動きが、WDが譲歩するきっかけになる可能性があり、早期決断を望む。
2017/08/07 7:30