新日本電工(5563)【今期経常を2倍に上方修正、配当も5円増額!】



新日本電工  [5563] 東証1部 時価:509円

2014年7月に日本電工と中央電気工業が経営統合した新日本電工(5563)は、フェロマンガンやフェロシリコンなど合金鉄のトップメーカーであります。同社は、シリコン系、クロム系、マンガン系など各種合金鉄の製造を手掛けていたが、割高な電力料金と円高の進行によって競争力が減退したことから、現在は高炭素フェロマンガンに経営資源を重点投入しており、合金鉄市況が回復し事業環境も好転しています。
同社の17年12月期上期の連結経常利益は前年同期比3,0倍の53,8億円に急拡大しています。主原料であるマンガン鉱石の市況高騰を背景に、主力のフェロマンガン製品の価格が上昇したことに加え、為替レートが想定よりも円安に推移したことが要因であります。併せて、通期の同利益を従来予想の40億円→80億円(前期は161億円)に2,0倍上方修正し、増益率も2,5倍→5,0倍に拡大する見通しとなりました。
更に、環境保全の立場から電気自動車(EV)の普及が進むとみられ、同社はEVの動力源となるリチウムイオン電池の正極活物質であるマンガン酸リチウムなどを手掛けており、住友金属鉱山(5713)から正極材料の一部を受託加工することで合意しています。
今後も長期的には世界の鉄鋼需要は増大傾向にあり、特に高機能鋼材の製造に不可欠なマンガン製品の消費量は増加していくものと思われることから、注目しておきたい。
2017/08/10 8:45