日本バルカー(7995)【半導体用薬品タンクの生産を中国と米国で始める!】



日本バルカー  [7995] 東証1部 時価:2923円

日本バルカー工業は、主力の工業用シールの他、フッソ樹脂等も手掛けており、先端産業向けシール製品や樹脂製品が堅調に伸長していることから、半導体製造に使う薬品を貯蔵するタンクの生産を中国と米国で始める。今年秋から来年はじめにかけて、両国で製造体制を整えて、以前からの台湾を合わせて海外3拠点での生産体制を整える。関連製品向けを含めた投資額は5億円強。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が広がり、半導体生産が世界各地で活発になることに対応する。
 半導体の洗浄工程で使う純度の高い薬液を保管する「ライニングタンク」を生産する。金属製などのタンクの内側をフッ素樹脂でコーティングし、耐薬品性を高めた。
 シール材を生産する上海市内の工場では、2億円ほどを投じて既存の生産棟を改装。ライニングタンクの生産を9月から始める。従来の生産品を別の海外工場に移管して、空いた場所を活用する。中国では半導体産業の振興策がとられており、台湾の顧客企業が中国でも半導体生産を強める動きに対応する。又、上海工場では、フッ素樹脂の成形品を加工する工作機械も増設した。半導体製造装置の中で薬液保管に使う角槽や、シリコンウエハーの固定に使う加工品の生産能力を従来比で5割高めた。
 米国では今年春に買収したニッシン・ガルフ・コースト(テキサス州)の工場で、新たにライニングタンクを生産する。製造棟の1つを建て替えて来年春をメドに稼働させる予定。同社はこれまで一般的な薬品タンクをつくっていた。高純度の半導体向けに対応した大型のライニングタンクを生産できるようにする。IoTや人工知能(AI)の広がりで、米国でも半導体メーカーからの受注が拡大していることに対応する。
 日本バルカー工業は19年3月期に海外3拠点で生産するライニングタンクの売り上げで、合計30億円を見込む。生産量を順次増やし、将来は60億円に倍増する方針だ。ライニングタンクを含めた機能樹脂事業の17年3月期の売上高は115億5000万円だった。18年3月期は同事業で6%増の123億円を目指すとしている。
2017/08/16 7:20