大阪ソーダ(4046)【高機能EV電池向けカーボンナノチューブ(CNT)の製造を開始!】



大阪ソーダ  [4046] 東証1部 時価:530円

大阪ソーダ(4046)は電気自動車(EV)に搭載するリチウムイオン電池などに使うカーボンナノチューブ(CNT)の製造を始める。2019年8月までに30億円前後を投じて国内に工場を建設。名城大学発ベンチャー企業の技術を使い、電池の小型大容量化につながる高機能型を量産する。主力の基礎化学品が伸び悩むなか、成長分野と見込む。
 同社は兵庫県尼崎市、北九州市、松山市などに工場を持っており、いずれかの工場に併設する計画で、場所は今後詰める。生産量はまず年間2〜3トンを計画している。
 CNTは炭素を主原料とする次世代素材。EVに搭載されるリチウムイオン電池の電極材に使われるほか、航空機の機体や人工衛星などにも活用が見込まれる。
 CNTにはすでに実用化されている多層型と、付加価値の高い単層型があり、このうち単層型を生産する。現時点で単層型の量産工場は日本ゼオン(4205)の徳山工場のみという。
 単層型は純度が高いため多層型よりも電気を通しやすく、熱伝導性が高い。リチウムイオン電池の電極材に使えば、多層型に比べ小型大容量の電池の製造が可能になる。ただ生産に必要な温度や圧力などの調整が難しく、製造コストがかさむのが課題だった。
 大阪ソーダはCNTの量産技術に強い名城大発ベンチャーの名城ナノカーボン(名古屋市、橋本剛社長)と組み、工場での量産化に必要なデータを集め、プラントで製造する方法にめどをつけた。販売価格などは未定だが、製造コストの削減も進める。
同社の18年3月期第1四半期(4−6月期)の連結経常利益は前年同期比92,0%増の18,1億円に拡大し、4−9月期(上期)計画の33億円に対する進捗率は55,0%に達し、5年平均の49,7%も上回って着地しており業績面からも注目できる。
2017/09/01 7:30