アドバンスト・メディア(3773)【訪問医療や介護の記録を手軽に音声入力できるサービス開始!】



アドバンスト・メディア  [3773] 東証M部 時価:911円

音声認識ソフトのアドバンスト・メディア(3773)は、訪問医療や介護の記録を手軽に音声入力できるサービスを始めた。スマホで話した音声を瞬時にサーバーに送り、文字に変換して記録する。専用の音声認識エンジンを使って専門用語も認識しやすくした。在宅医療が広がるなか、介護士らが記録にかける時間を省いて本来の業務に集中できるようにする。
 訪問看護や介護の現場では患者の状態や機器の稼働状況といった様々な情報を記録する必要がある。しかし、現場での記録作業は手書きに頼ることが多く、メモ帳や手の甲に走り書きしたものをデスクに戻ってデジタル入力しているのが実情だ。時間がかかるうえ、正確に転記できない恐れもある。
 新サービスの「アミボイス・アイボックス・メディカル」はスマホに専用のアプリをダウンロードして使う。スマホ画面で録音ボタンをタップしてしゃべり、送信ボタンを押すだけで記録できる。音声内容は即座に認識できるが、正確かどうか確認する時間が発生しないように、あえて結果は表示しない。
 音声認識には新たに開発した専用のエンジンを活用する。同音異義語による誤認識を防ぐため、医療施設との共同研究に基づき、訪問医療と介護の現場に適した言葉を選んで辞書に登録する。 クラウドサービスの利点を生かし、辞書は提供開始後も随時更新する。看護師や介護士らに割り当てるIDごとによく使う言葉を登録でき、個人にあわせて認識精度が向上していく。スマホのカメラで撮った画像を添付して記録することもできる。同社の音声認識専用マイクを使えば手で操作することなく入力することも可能だ。
 現場から送った情報は病院や介護施設にいる担当者がリアルタイムに確認し、機器の不具合など緊急性が高いものにはすぐに対応する。通常の記録は外回りから戻った本人がパソコンで確認、編集して正式な報告書として保存する。電子カルテにも簡単にコピーできるという。 
同社はこれまでも医療施設の記録を支援する音声認識サービスを手がけており、現在は約5400施設に納入している。従来は電子カルテや放射線科の画像診断向けで、ナースステーションといった落ち着いた環境での利用を想定していた。入力もパソコンに接続したマイクを使う。
 高齢化が進むなか、国は医療費を抑制するため、入院による治療から介護施設や在宅も含めた「地域包括ケア」へと医療・介護のあり方を変えようとしている。アドバンスト・メディアは変化する現場に的を絞った新サービスの提供で、関連業界からの受注拡大を目指すとしている。
2017/10/24 7:45