藤倉ゴム工業(5121)【塩水だけでスマートフォン5台をフル充電、災害時、雨水でもOK!】



藤倉ゴム工業  [5121] 東証1部 時価:900円

藤倉ゴム工業(5121)は自動車向けなど各種工業用ゴム部品、空圧制御機器、ゴルフ用カーボンシャフトなどを手掛けており、ゴム引布を国内で初めて製造した会社であります。
同社は、2016年にスマートフォンの充電用に、塩水だけで充電する機器セットを発売して話題になりました。同製品は他社製品と違って1回に5台フル充電でき、災害時に電気なしで暮らす備品としてオフィスビルなどに採用され1000台が販売されていました。更に、18年秋には家庭用の小型製品を売り出す予定であります。
 藤倉ゴムは防災機器専門の商社を通して、マグネシウム空気電池「ワットサット」を東京都内のオフィスビルや官公庁に販売しています。箱形の電池は1回の使い切りタイプで、電池装置のカバーのなかで、付属の塩と雨水をかきまぜて電池本体に塩水を注げば充電できる。
 負極であるマグネシウムに塩水を与えると、マグネシウムが酸化して電子を発生させ、発生した電子が正極の電極シートに伝わる。電池装置の壁にもなっていて酸素を取り入れている電極シートが、電子を受けとり酸化還元反応を示すことで、電気が発生する仕組みです。
 ワットサット開発を担った高橋昌樹電池チームリーダーはここまでの市場の反応について、災害を想定して簡単に充電できる仕組みそのもののインパクトが強く、導入が進んだとみている。
1台を60%充電するための時間は1時間で、同時に5台まで充電可能で、タブレットや照明器具も使える。古河電池(6937)からも同様の製品が出ているが、同程度の大きさで充電の対象となるのはスマホ1台だけです。値段は3万〜3万5千円前後で、古河電池の2万円よりも高いが、発電時に騒音や二酸化炭素(CO2)を発生しない。
 藤倉ゴムは主力事業である自動車部品や音響機器、スポーツレジャー用品に使うゴム部材のノウハウを生かし、電極シートを開発した。詳しい応用の内容は明らかにしていないが、面積あたりに流れる電流の量を表す電流密度を高めることに成功し、同時に5台充電できるワットサットの誕生につながった。
 家庭用に小型化したモデルの値段は3〜4千円を想定しており、量販店やネットを通しての販売を予定している。小型モデルは重さ370gで電池容量は30ワット時。同時に複数台の充電はできないが、260ccの水を注ぐと、3台分のスマホをフル充電できる。年間数万台売りたいという。
2017/10/26 7:55