澁谷工業(6340)【軟弱な果物の取り扱いが可能なロボットハンドを開発!】



澁谷工業  [6340] 東証1部 時価:4395円

澁谷工業(6340)は飲料用充填装置の国内首位ながら、iPS細胞に絡んだ再生医療の器械装置も手掛け、細胞培養アイソレータ,ロボット細胞培養システム、バイオ3Dプリンター等も展開しています。
この度、同社のグループ会社であるシブヤ精機は、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科の野崎貴裕助教および同大学先導研究センター・ハプティクス研究センター大西公平教授と共同して、大きさや形状・硬さが不均一な青果物であっても、適切な力加減で柔軟かつ正確な把持やハンドリングが可能なリアルハプティクス技術※を搭載したロボットハンドを開発し、このロボットハンドを組み込んだ果実用選果システムの応用に成功したと発表しています。
このシステムは、従来の吸着方式や吸引方式で取り扱いが困難であった腐敗した柑橘を除去することを目的とした選果システムで、紫外照明と白色照明とを合わせた同社独自のマシンビジョンにより果実の大きさ・位置・腐敗度・傷の度合いを測定し、腐敗果実をロボットハンドによって柔軟で確実に把持してライン外へ排出いたします。これによって、極度に腐敗が進行した軟弱な果実であっても潰さず、かつ正確、迅速に取り扱うことが可能となり、衛生的な選果ラインの維持と、選果作業の省人化ならびに処理能力の向上がもたらされます。
同社では柑橘の腐敗果実を除去するだけでなく、イチゴや桃・トマトなどの選果・選別から箱詰めまで、一連の作業を自動化・省人化するロボットシステムや、食品分野のお弁当や総菜の製造ラインへの適応など応用展開を見据えて研究開発を実施中です。更に、農産物の自動収穫など、より複雑でソフトな取り扱いが必要な作業への展開も検討中とのことです。
今回の開発の背景は、少子高齢化を背景に、農作業や生産設備の省人化・自動化が希求されています。果実のハンドリングには、従来、吸着方式や吸引方式が試行されてきましたが、極度に腐敗が進行した軟弱なみかんなどを取り扱う場合には、ロボットハンドで果実を持ち上げた際に果皮が剥がれてしまう、搬送時に果実が落下してしまうといった問題がありました。特に目視チェックでは充分に除去できない内部腐敗の果実が選果機に流れてしまった場合には、青果への腐敗果実混入リスクの増加だけではなく、機械設備の汚染や青果への腐敗菌付着、選果効率・処理能力の低減といった課題が存在していました。
2017/11/07 8:35